ご無沙汰しております。2023年は、キャリアアップの転職をしたつもりが、転職直後に休職することとなりました。約半年間のお休みをいただき、復職に向けた準備を進めています。
転職直後の休職だったこともあり、多くの不安がありましたが、私は休職して良かったと思っています。
私と同じように転職直後の休職について不安に思われている方に向けて、私の休職体験談をまとめます。少しでもお役に立てると嬉しいです。
転職直後に休職に至った経緯
休職に至る経緯については↓こちら↓のブログ記事をご覧ください
➡️転職直後の休職体験記①:休職に至る経緯とブラックな労働環境について
今、読み返すと、当時の自分の状況を改めて知ることができ、何とも言えない気持ちになります。修正すべきと思わなくもないですが、今はあえて当時のそのままにしています。
会社全体の99%がホワイトな企業の1%のブラックな部門にキャリア入社したような感覚でした。労働基準法に違反したような労働環境で、事前に聞いていた話と全く異なることが多かったです。
元々、難病の全身性エリテマトーデス(SLE)の持病があることなども全てオープンにして入社したのですが、体調不良によるお休みや業務の調整は認められず、深夜残業・サービス残業が当たり前の職場でした。
結果、私は37〜38度の熱が下がらなくなり、SLEで通っている大学病院に行き、主治医の診断書をもち、休職するに至りました。
休職開始後の2ヶ月は冬眠休息期間
休職開始後の2ヶ月はとにかく寝て、寝て、寝まくる冬眠期間でした。眠たい、やる気が出ない、という感じではなく、本気でずっと寝続けることができました。
夜23時に寝て朝10時に起きる→ご飯食べてまた13時に寝て18時に起きるような生活でした。
それでもまだまだずっと寝ていたいと思っていました。
メンタル回復のためにしたこと(休息期)
この時期は「寝たいと思うなら寝よう」と決めて過ごしていました。無理して起きることも、頑張ってお散歩することもしませんでした。
頑張ることや「〜した方がいい」「〜すべきだ」という義務感を全て解放するように心がけていました。自分の心と体が何を求めているかを観察して、自分の心と体に素直に行動するようにしていました。
最初はこれが本当に難しかったです。「自分が好きなこと」なんていつの間にか忘れていて、「何をすべきか」「何を求められているか」が自分の行動基準になってしまっていたからです。。悲しいことですね。ただ、現代社会に生きる皆様にも共感いただける気もしています。
なので、この時期は自分の「寝続けたい」という自分の心と体の声に素直に従い「寝続けて」いました。
1つだけ頑張っていたこととしては、「食べること」です。
これまでにも私は、何度も入院したり、難病や腎臓がどんどん悪くなる状況に食べられなくなることを経験しました。食べられなくなると、体と心がさらに弱っていくことを過去経験していたので、食欲がなくてもできるだけ必要なエネルギーを摂るようにだけは心がけました。
この時は、冷凍のきつねうどんをお鍋で温めて卵を入れるだけだったり、サンドイッチやゼリーが食べやすかったのでよく買ったりしていました。
次の2ヶ月は回復期
寝続ける2ヶ月間を過ごした後は、回復期に入りました。回復期といっても「日中起きている」程度の状況です。夜23時に寝て朝10時に起きる、そこから夜23時まで目が覚めている状態でした。
起きているといってもベッドでボーッとしたり、YouTubeやインスタをみているだけという過ごし方でした。
そこから週に2回程度でお散歩に出かけたり、コーヒーを飲みに出かけたり、活動できるようになっていきました。
この時、本屋さんでたまたま見つけたメンタルヘルスマネジメント検定Ⅰ種を受験することに決めました。試験勉強をする中で、理解力、記憶力、集中力、そもそものやる気がポンコツすぎて。。この試験勉強を通して、自分自身のメンタルの不調を受け入れることができた気がしています。メンタルヘルスについての理解も深まり、また合格できたので少しは自信回復につながりました。
ただ、仕事に関する専門書を読むモチベーションもなく、活字を読むことも楽しいと思えず、基本的にはボーッとしていました。この時期も嫌なことはしない、気持ちに素直に過ごすように心がけていました。
メンタル回復のためにしたこと(回復期)
日中に起きていることができるようになってからは、夜の睡眠の質・時間を向上するように心がけました。夜に寝たいなら10時間でも12時間でも寝る、日中に起きていられるために今の私に必要な睡眠を夜に十分取ろうと思っていました。私の場合は、睡眠が不足すると、1日無気力になっている傾向があることに気付いたので、睡眠時間の確保を最重要としていました。
また、食事は1日3食食べるように心がけました。実際は、朝起きるのが10時頃で、起きてすぐ食べられないので、1日2食になることも多かったです。ただ、生活リズムを整えるという意味でも起きてすぐミルクティを飲んで1食とカウントしたりしていました。
そして、少しだけ散歩してみました。私は、自分の力で散歩に出かけることは難しかったのですが、親友やパートナーが私の調子を見ながら、お散歩や外出に連れ出してくれたりしました。1週間に2日3000歩から始めて、最終的には1日5000歩まで歩けるようになっていました。
最後の2ヶ月は準備期
先の回復期を過ごした後、「日中起きているし復職できるかな」と焦りのような気持ちが出てきました。その焦りに気が付いたのか、会社の保健師さんは「焦らなくていい」といつも声をかけてくださりました。精神科の主治医と話た時には、復職の不安を話しながら涙が出たこともあってか「復職延長」との判断が出てあと2ヶ月休職することに決めました。
結果として、この2ヶ月を休職して本当に良かったと思っています。「頑張れば復職できると思う」程度の気持ちであれば、「頑張らずにもう少し休もう」と判断するべきなのかもしれません。(私は専門家ではないので分かりませんが。)
最後の2ヶ月は準備期として、平日は定時の勤務時間をイメージして過ごすことにしました。朝は8時に起きること。17時まで本を読んだり、手帳を書いて過ごすこと、などを目標にしました。
ただ、これが実際は難しく、週1回できればいい方でした。週1回うまくできた日には「もう復職できる!」とポジティブになれましたが、実際は朝9時過ぎに起きてガーンとなったり、日中も座っていられずゴロゴロしたり、頭痛や腹痛がしてベッドで休んだり。。
復職していたらこの状態でも仕事をしなければいけなかったので大変だったと思います。
ただ、2ヶ月過ごすうちに「できる日」が次第に増えていきました。
メンタル回復のためにしたこと(回復期)
まず、仕事ができる生活リズムを整える目的で、朝は8:30に起きるように心がけました(←8:30に起きて仕事ができるとは遅いですね・・笑)。
そのために寝る時間を23時から22時に早める、などの工夫をしました。が、しかし、なかなか難しいので、実際は23時就寝9時前に起床で過ごしています。
そして、インプットとアウトプットをしてみる。仕事って結局、インプット(業務内容の理解、必要な情報の収集)とアウトプット(成果物)が必要なのかなと思ったからです。
インプットについては、本を読みました。最初は、活字が頭に入らず、辛かったですが、最近では、本を読むことはとても楽しくなりました。幼い頃から、読書が好きだったことを思い出しました。簡単なエッセーや経済雑誌(日経ビジネス、東洋経済、ハーバートビジネスレビュー)などが気楽に読めて好きでした。
ただ、仕事の専門誌はまだいまいち集中して読んだり、以前のようにスピーディに理解することができませんでした。復職するにあたりこの点は心配なのですが、ゆっくり読んで図解化すれば理解することはできるので、時間がかかりますが、当面はこの方法で対応していけば仕事ができるかな、と思えました。
アウトプットについては、このブログを活用させていただこうかと思いましたが、自分のことや自分の言葉を不特定多数の方に発信することに対する恐怖心・不安感がとても大きく、このブログを更新することはできませんでした。
そこで、とてもクローズな空間にアウトプットしていこうと決めて、その日に読んだ本の内容、本の1ページでいいので、その内容をパートナーや親友に話すように心がけました。有り難いことにパートナーも親友も付き合ってくれました。私の説明を受けた追加の質問には答えられなかったことも多かったですが、追加の情報を提供してくれたりと、会話の中で世界が広がる感覚、それを楽しいと思えることができた頃から、仕事に復職したいなと思えるようになりました。
復職の準備
復職にあたり、部門を変えていただき、以前より知っている人格者の方が上司になってくださることになりました。本当に本当に救われました。
新しい上司の方は、定期的に連絡を取ったり、食事をご馳走して下さったり、コミュニケーションをとりながら、私の不安を取り除いてくださいました。
再びメンタル不調を繰り返さないためにしたこと(復職の準備)
紙の手帳にジャーナリングをすることにしました。予定とタスクをリスト化すること(ほんの少し)と心にあることをジャーナリングすること(大半)です。
ポジティブを増やすこと
したいことリストを作ったり、週ごとにHappyだったことをリスト化したりして、自分が好きなことをもっと理解しようとしています。
そうしながら、自分がリフレッシュできる方法を見つけています。私は、お風呂に入ったり、お散歩したり、ヨガすることで気持ちが落ち着くので、自分を穏やかにする時間を大切にするように心がけています。
ネガティブを再評価すること
休職中に読んだ本で「再評価(reappraisal:リーアプレイザル)」という心理的アプローチの方法を知りました。自分がネガティブな感情を持ったことについて、事実や事実の捉え方、それに対する自分の感情の持ち方を振り返るようなイメージです。
私は、自分が嫌な気持ちになったり、自己嫌悪的な気持ちになった時は手帳に書いておいて、少し時間が経ってから、「再評価」のような振り返りをするようにしています。
私の場合は、何か悪い出来事があると、自分に原因を求めて、自分を責めてしまうのですが、時間を置いて振り返ると、悪いことの原因は自分だけでなく相手や組織、外部環境にもあることに気が付きます。また、悪いこととだけでなく、良いことがあったことにも気が付きます。そうすると、自然と次回に向けた前向きな改善に心が動くような気がします。
詳しくはこちらの本をお読みください。
ユーチューブで内田舞先生のトークを見るだけでも十分かもです(笑)
ま、とにかく手帳にジャーナリングをして自分と向き合うことで、うまくコントロールできればいいなと思っています。
会社には感謝の気持ち
休職を開始した時は、「労働契約書の内容と違う」「転職しなければ良かった」「前職退職してしまったからどうしようもない」「労働者は弱いのか」と正直、転職したことへの後悔の気持ちが大きかったです。また、「体調を崩す前に転職すればよかった」など過ぎたことへの後悔、自己嫌悪、自己否定ばかりに埋め尽くされていました。
しっかり休んで回復してきた今は「自分の弱さに向き合えた経験、それを乗り越えた経験が、自分自身を豊かにしてくれたかも」「弱さに寄り添える優しい人間になれたかも」と思うようになりました。
他人や組織によって、自分にネガティブな影響を受けることは、本当に最悪なことだと思います。それでも他者を避けて生きていくことはできません。
色々なことがあるけれど、諦めて、受け入れて、生きていくしかないんだろうな、と今は思っています。
転職直後の休職ということで、会社にもその社員の方々にも大きな迷惑をかけたこと、申し訳なく思っています。それ以上に、ゆっくり休職させてくれたこと、復職する環境を整えて、再び受け入れてくれることに、とても感謝しています。
多くの人にお世話になり、優しくしていただいた分、これからの人生で少しでもお返ししていけるよう、頑張っていきたいなと思っています。(まだ復職もしていないし、復職してからが勝負だとは思うのですが。笑)
多分、このブログを更新できたことも私の回復の第1歩だと思っています。私、おめでとう!
どうか焦らず、自分が誰より自分を大切に愛して、過ごしていきたいです。皆様も🍀
休職に至る経緯については↓こちら↓のブログ記事をご覧ください
➡️転職失敗した結果、SLE再燃と仕事休職にメンタル不調合併中なうの体験談ブログ